EMはすごい という話

EMとは、Effective Microorganismsの略で、「有用微生物群」のことです。近代農業の欠点(連作障害、農薬や化学肥料による環境汚染や破壊問題、薬剤耐性病害虫問題etc)に対応するため、1960年代から微生物の応用が研究されるようになり、琉球大学農学博士の比嘉輝夫教授によって完成され、1982年より普及が始まりました。

平たく言うと、EMとは、人間や環境にとって有益に働く微生物を集めてパッケージングしたものです。EMに含まれている主な微生物には、乳酸菌、酵母、光合成細菌などがあり、このEMを汚染された川や土壌に撒くことで環境が改善したり、畜産の現場では畜舎を清潔な環境に整え家畜のストレスを軽減することにも役立っています。

このEMは何がすごいかって、人間の作った化学薬品にはなしえない仕事をしてくれるところです。なぜならEM自体が微生物として地球の有機体を構成する一部であり、地球の循環を助ける仕事をする存在だからです。たとえば、光合成細菌は界面活性剤や放射性セシウムを分解することができたりします。EMの仕事とはズバリ、地球環境の「浄化と調和」なんです。

EMは主に環境保護や農業の分野でその力が発揮されていますが、実は家庭の日常生活においても活躍できるんですよ。EMを発酵させ、ボカシを作って家庭菜園に投入すれば良い肥料になりますし、米のとぎ汁で発酵させ活性液にして掃除で使えば、環境にやさしい洗剤に変わります。

そんな良いものなのにあまり知られていないのはなぜ?ほんとは怪しいものなんじゃないの?と思われるかもしれませんが(笑)私は普通に良いものだと思ってます。日本ではこれまでメディアや教育の場で取り上げられることがほとんどなく、存在すら知らない人のほうが圧倒的に多いですが、海外では国を挙げて農業にEM技術を取り入れているところも多々あります。

今まで日本では知る人ぞ知るマニアックな代物として色眼鏡で見られることもあったEMですが、これからはその良さを認めた人から、個人レベルでも普及していくことを期待したいです。現に化学薬品や農薬に限界を感じている人は多いし、EMを使っていて何もデメリットがないんですから。

このEMの活用については、また追々書いていこうと思っていますのでお楽しみに!