食べることは生きること 

10年ぐらい前からでしょうか、「日本では二人に一人が癌になる時代」といわれるようになりました。日本人の半数が癌?!なんでそんなに多いの!? 昔からそんなに癌になる人は多かったの?! とても違和感を覚えました。

「日本人の寿命が延びたから、その分癌になる人も増えたのだ」という人もいます。確かに、人間80年も生きていれば、どこそこガタがきてもおかしくない。

でも、それだけが原因?!

癌だけじゃありません。私たち現代人はあらゆる生活習慣病と隣り合わせにいます。病気とまではいかなくとも、花粉症や頭痛持ちや、その他慢性的な体調不良を抱える人、発達障害と言われる子供や、心療内科にかかる大人も数十年前に比べ増えています。

要因はいろいろあるでしょうが、何か、病気が多すぎる気がします。昔は表に出なかっただけなの? そうでもなさそうです。いろいろ調べるうち、どうも食のあり方に問題があるのではというところにたどり着きました。

「人は食べたものでできている」と言われます。良くも悪くも、食べたもので体は作られてきます。一夕一朝では変わりませんが、継続することで体は良くも悪くも変わっていきます。

できる限り加工されていない食品を自分で調理して食べる、自然な食材を選ぶ。発酵食品も積極的に取り入れましょう。調味料は添加物が極力入っていないものを選び、できるだけ農薬の使われていない、遺伝子組み換えでない良質な食材を選ぶ。できれば住んでいる土地でとれる野菜や果物を旬の時期にいただく。

これらのことを意識して続けることで少しずつ体が本来の力を取り戻していきます。アトピーや生活習慣病などの慢性疾患も改善していきます。また、免疫を強化し、病気になりにくい体を作ることができます。

手づくりをするのに一から食材と向き合っていると、自然と食べ物への感謝の気持ちがわいてきます。「命をいただく」という感謝の気持ち。日本人はなじみの深いものですが、感謝の波動はメンタルを安定させ、心に良い“気”を巡らせることができます。

一方で、納得のいく食材を選ぼうとすると金銭的に多少高くつくことがあるかもしれません。でもご安心を。結果的に病院のお世話になる回数が格段に減り、健康寿命が延びるので、長い目で見ると断然経済的です。医療にかかる出費を節約できることはもとより、病院への往復や待ち時間に費やす時間を節約でき、病状への不安を抱えるというエネルギーの浪費を節約できます。

また、健康な体さえあれば、いくつになっても好きな仕事や趣味が続けられるんですから、ここに投資しない理由はありませんね。

これからは何か不具合があってから病院や薬に頼るのではなく、日々の暮らしの中で自分や家族の健康を自分で作っていく時代です。

さぁ、一から手づくり、始めてみましょう。