発酵食品と聞くと何が思い浮かびますか? 納豆、チーズ、ヨーグルトはよく知られていますね。どの家庭にもある身近な日本の伝統食品、醤油、味噌、味醂、酒、酢なども実は発酵によって作られています。イカの塩辛、鰹節、日本でもおなじみのキムチも発酵食品です。意外と発酵食品は身近にあふれているんですよ。
発酵食品は美味しい!
発酵菌の働きにより糖やアミノ酸などが生成され、甘みやうまみが加わるため、食材が発酵前より美味しくなります。また、発酵そのものの「香り」も添加され、風味豊かな味わいになります。
しかも保存がきく!
発酵菌が優位に活動している食品には腐敗菌が付きにくく、食品を長く保存することができるのです。
発酵食品の何が体にいいの?
体にいいわけ その1 栄養価アップ!
微生物の代謝により発酵の過程で生成される酵素やアミノ酸、ビタミン類が加わることで、発酵前よりも栄養価が高くなります。癌などの病気の抑制や予防にも効果があることが分かっています。
体にいいわけ その2 吸収率アップ!
発酵により微生物が生成する酵素がたんぱく質やでんぷんを分解し、体内で栄養素が吸収されやすくなります。それにより胃腸の負担が軽減します。本来人間の体内にも消化酵素はありますが、発酵食品を取り入れることによりさらに吸収率があがります。
体にいいわけ その3 腸内環境の改善
発酵食品には食物繊維やオリゴ糖など腸内細菌のエサとなるものが多く含まれているため、腸内環境の改善に役立ちます。また、発酵菌の菌体そのものも腸内細菌のエサになります。
そのほかにも、発酵食品の大きな魅力の一つとして保存性アップが挙げられます。発酵菌が繁殖し、その勢力が保たれている食材には腐敗菌が増殖しないためです。乳酸が生成されることにより食品に酸のバリアができ、腐敗菌を寄せ付けなくなります。そのため食品を長期間保存することができます。
発酵食品ってすごくないですか?