出汁のはなし

お味噌汁って毎日飲んでいますか。味噌は言わずと知れた発酵食品。蒸した(もしくは茹でた)大豆を塩と米麹で数か月寝かせ、発酵させて作ります。発酵により大豆たんぱくが分解され、大豆の栄養素がより摂取しやすくなる、麹菌の作る酵素が腸内環境を調えることで免疫力アップ、腸が健康になることでメンタルが安定する、さらに具材に入れた野菜の栄養素を取り入れられる、温かい味噌汁が体を温める・・・など、体にいいこと盛りだくさんの一品です。

そんな味噌汁にもう一つ、注目したいところがあります。それは「だし」です。

減塩効果 出汁の持つうま味(主にグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸)が、料理をよりおいしくします。これにより、塩分を控えめにしても美味しく感じられ、高血圧の予防など、塩分の過剰摂取によるリスクを減らすのに役立ちます。

消化促進と食欲増進 うま味成分であるグルタミン酸は、消化器官を整える働きがあるとされ、また、出汁の風味や香りが食欲を刺激し、特に食の細い高齢者などの栄養摂取をサポートします。うま味は唾液や胃液の分泌を促し、消化を助けるとも言われています。

低カロリーで豊富な栄養 出汁は基本的に水溶性の成分が主体であり、低カロリーでありながら、原料由来のミネラル(例:昆布のヨウ素、カルシウム)やアミノ酸ビタミンB群などの微量栄養素を効率よく含んでいます。

脂肪摂取の抑制 うま味の摂取が、食事における飽和脂肪酸(高脂肪)の摂取量を減らす可能性を示す予備的な研究結果もあります。

DHA・EPA:鰹節や煮干しなどの魚介系の出汁には、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)といったオメガ-3脂肪酸が含まれています。これらは脳細胞の機能をサポートし、認知機能の向上アルツハイマー病の予防に役立つとされています。

リラックス効果と集中力の向上 出汁の持つ独特の風味や香りは、心地よさをもたらし、リラックス効果を高めると言われています。ストレスが軽減されることで、結果的に集中力や記憶力の向上につながるといわれます。勉強をがんばりたいお子さんにもぜひおすすめしたい食品です。

”でも本格的なだしを毎回とるのは面倒だし、出しがらも毎回消費しきれない!”

という方には粉末和風だしの作りおきをおススメします。無添加で安心ですし、一回作っておけばいろいろな料理に手軽に使えるのでとても便利です。

出汁とお味噌汁を毎日の習慣にしてみませんか?^^

#粉末和風だし

粉末和風だし

材料(作りやすい量): 削り節(あれば混合削り節)30g、だし昆布10g、乾燥しいたけ10g、

作り方:

1. だし昆布と乾燥シイタケをはさみ等でできるだけ小さく切る

2. 昆布+しいたけ と 削り節を分けてミルサーにかける。塊がなくなり粉末状になればOK

使い方:味噌汁の場合、水500mlに対し小さじ1~2杯を目安に、お好みで量を増減してください。

Point⭐ 昆布+しいたけ と 削り節を分けてミルサーにかけます。昆布としいたけは固い分、粉砕に時間がかかるため、これらといっしょに削り節をミルサーにかけると削り節が余計な摩擦熱により風味を劣化させたり酸化を促進したりするためです。

ちなみに私の愛用 ミルサーは Newよめっこさん⭐(信頼の山本電気さん製品。数秒でどんな食材もあっという間に粉砕します!)

ミルサー Newよめっこさん

ミルサーがない場合はフードプロセッサーでもできますが、粉状までなりにくいので、ある程度粉砕出来たらお茶パックなどに入れて使用するとよいでしょう。

おススメ材料⭐↓↓

業務用だし 混合削りぶし <厚削り>

干し椎茸 国産 スライス 100g

北海道礼文島産 天然利尻昆布